介護保険を使ったリフォーム相談

介護保険の住宅改修を使って、トイレの手すり、階段の手すり追加や、滑りにくい床材に変更するリフォームのご相談

介護認定をまだ受けてないお客様から、今のお住まいに手すりを取付けた方がいいのかというご相談を受けました。

一戸建てに、お一人で暮らしている女性です。

庭仕事も好きで、元気に暮らしていましたが、暑さで散歩を控えていたら、一気に筋力が低下してしまったようです。

階段の上り下りも、ちょっと不安になってきたようです。

現状確認

階段

リフォーム前の階段

寝室が2階にあるので、毎日登り降りする階段。

片側に手すりはもともと付いているのですが、滑り止めがないので、降りるときに怖い想いをすることがあるとのこと。

普段、滑り止め機能のついたスリッパを履いて、室内では生活しているのですが、階段を降りる時に先に脱げて落ちていってしまう事が、あるようです。

足の裏全体が、神経痛でしびれたような状態なので、スリッパが脱げたことに気が付かないで、靴下になってしまい滑ってしまったことも何度も。

滑り止め機能のある明るい床用のシートを踏み板に敷く事によって、滑り止め効果と、目で見て段差を認識しやすく変更することをご提案しました。

踊り場のない廻り階段

手すりは、片側についているのですが、廻り階段が6段もあり、踊り場がないので、いつも下りる時には、ひやひやしていたそうです。

右手は手すりを掴んで、左手は階段の笠木部分の少しだけあるでっぱり部分をつまむ様に持っているとのこと。

この廻り階段部分には手すりを追加する事をご提案しました。

2階の廊下

2階の廊下

2階の廊下部分の手すりはなく、階段が始まるところから斜めに手すりが付いています。

上ってくると、最後の1段の時に身体を引き上げるときに、頼りになるものがないのです。

また、階段を下りる時に、1段目の段差部分と同じところから手すりが始まるので、ちょっとバランスを崩したときに手すりを使えずに、そのまま落ちてしまう可能性もあります。

手すりの先が、壁側に曲がっていないので、袖口を引っかける可能性もありますね。

廊下部分の使いやすさも考慮して、手すりを延長することをご提案しました。

2階トイレ

2階トイレ

寝室のすぐ隣にあるトイレ。

1階のトイレには、手すりがついているのですが、夜何度も使う2階のトイレには、手すりがありません。

まず、トイレに必要なのは、立ったり座ったりする時に使う縦の手すりです。

座っている時に身体を安定させる為には、横型の手すりも必要なので、L字型の手すりを取付けする場合が多いです。

お客様は、小柄な女性なので、トイレと壁の隙間に挟まってしまうかもと、不安があるとのこと。

そこで、カウンターをトイレの横の壁全体に取付ける方向で、検討しました。

おせっかい家のショールームで、トイレのカウンターを確認してもらうと、トイレに入って座る前にも使えるし、座った時には肘全体を置いて身体が安定すると気に入って頂きました。。

カウンターに縦手すりが組み込まれたタイプの手すりをご提案しました。

寝室の場所は移動しない理由

寝室を1階にするという案もありましたが、これには反対しました。

理由1・・・生活の変更を避ける

ご高齢になってから、あまりに大きく生活を変更してしまうのは、できるだけ避けた方がいいのです。

スイッチの位置などは、身体が覚えています。

夜、トイレに行く時に、暗い中で一人で混乱してしまうのは避けた方が良いです。

モノの収納場所も、分からなくなってしまう可能性が高いです。

理由2・・・筋力の維持

2階の寝室に行くために、階段を毎日上り下りするのは、筋力を維持することにもなります。

2階に行く必要がなくなれば、安全に感じるかも知れません。

でも、階段を上がる筋力が低下してしまうという事になります。

筋力の低下

外出が面倒

ますます筋力の低下

車椅子の生活

日本の住宅は、家の中から道路まで行くのに、段差があるのが通常です。

だから、階段の上り下りが出来る筋力があると言うことが、想像以上に重要なのです。

外出しないで、家にずっとこもっているようになると、老化が進んでしまします。

日常生活で安全に使える階段を上り下りすることで、自然と筋力がつくという訳です。

実際、80歳の友人の母は、エレベーターのない4階に住んでいて、毎日上り下りしていて、本当に足腰がしっかりしています。「それなら、毎日踏み台昇降運動をやればいい」と思うかもしれませんが、やらないと生活出来ないくらいじゃないと、継続は難しいですよね。

住宅改修の申請は福祉住環境コーディネーターも出来る

介護保険を使った住宅改修をする場合、「理由書」の作成が必要になります。

それ以外にも住宅の平面図、工事場所の詳細図、住宅改修の方法に則った見積書等が必要です。

申請手続きは、通常ケアマネージャーさんが理由書を作成し、工事会社が図面などを作成する場合が多いようです。

福祉住環境コーディネーターの資格でも、理由書を作成することができるので、今回はおせっかい家が理由書の作成から図面の作成、住宅改修の申請まで行いました。

市役所の「着工承認通知」が届いたら、工事の開始です。

工事の立会いと確認

工事の内容

No.場所工事内容
1階段手すり取付け
2階段床用シートの敷き込み
32階廊下手すり取付け
42階トイレカウンター、手すり取付け
5玄関ポーチ手すり取付け

今回は、おせっかい家に工事の立会いもご依頼頂きました。

工事業者さんが自宅に来るので、ご家族としては心配な部分もあります。仕事を休んでまで立ち会えない時は、おせっかい家にご依頼ください。

(今回のような、住宅改修の申請にプラスしてご依頼頂く場合は、通常のご相談から割引きさせて頂きます。)

階段

階段シート貼り

床用の木目シートを「踏み板(ふみいた)」部分のみに貼ります。

踏み板は、足が乗る平らな部分です。

「蹴込み板(けこみいた)」は、垂直部分の板ですが、そこは、シートをあえて貼りません。

踏み板と、蹴込み板が同じ色だと、どこが段差部分なのか、高齢化してくると見分けがつきにくくなります。

色が変わる事によって、目から入る情報としても、段差が認識しやすくなります。

また、階段は家の北側にあるので、床を明るくして階段全体を明るく感じるようにしてあります。

特に、日中は電気をつけない場合が多いので、明るさは必要になります。

このシートは、おせっかい家のショールームの階段にも使用していますが、木目が深いので、滑り止め効果が高いです。

階段工事後

階段にシートを貼った後

はっきりと、階段一段ずつが認識出来るようになりました。

蹴込み板がダークブラウンなので、明るいレッドシダー色を選択


2階廊下

廊下手すり追加

今の階段の手すりから延長するように、継続して手すりを取付けます。

そのために、手すりのエンドキャップを外します。

廊下部分の手すりの受け金具は、現場確認したときに、大工さんに下地の位置も確認してもらって、取付け長さを決定。

2階廊下工事後

手すり取付け後

自在に曲がる金具を使って、階段の手すりとつなげました。

全く同じ金物や手すりはないのですが、違和感がなさそうなモノを選択しています。

今回は、今までの手すりの延長でもあるので、壁の方に曲がっているタイプの金物は、長さが合わないので使用出来ませんでした。

ですが、廊下部分なので、袖口も引っかけにくいと思います。

お客様も、想像していたよりも、ラクになったと喜んでもらえてます。

階段を降りる時に、身構えなくて良くなったそうです。

2階トイレ

トイレの下地

カウンターの取付け高さを、カウンターを置いて現場で確認して決定。

お客様の実際の使い心地も踏まえて、微調整します。

壁紙は1面だけ剥がして、下地が必要な部分のみ石膏ボードを入れるという無駄のない工事。

写真は、2階のトイレの下地を入れたところです。

この後、壁紙を貼って、カウンターを取付け、縦手すりを取付けします。

トイレの工事が完成。

トイレ工事後

カウンターは、集成材をクリア塗装して、あえて明るく。

手すりは、夜でもはっきり認識出来るように、壁紙とのコントラストが目立つダークブラウンに。ドアや窓枠が、ダークブラウンなので、違和感なくなじんでいます。

カウンターは、手すりで突っ張るように支えているので、しっかり強度があります。

使いやすくなったのに、あまり手すりっぽい雰囲気がないという事も、実は重要な要素。介護っぽい雰囲気になりすぎると、そんなに出来なくなったのかなと、精神的にショックなんです。

毎日、使う場所だからこそ、さりげなく便利を提案したいですね。

お客様も、安心して夜もトイレに行けるようになり、壁紙が1面だけですが明るくなり、大満足して頂いてます。

カウンターも、端の部分には、時計を置いたりして使っているご様子です。

まとめ

 介護保険で住宅改修は、本人の身体的状況だけでなく、建物の状態や、間取り、収納、生活習慣など総合的に考えないと、手すりをつけても、あまり意味がないことになる危険性があります。

一緒に暮らすご家族のことも考えないと、手すりにぶつかって怪我をしてしまうなんて事も、考えられます。

 今回の住宅改修では、「2階の寝室を安全に使い続ける」というところが、ポイントになりました。そのための、手すり取付けや床用の滑り止めシート貼りが主な工事内容です。これが、全てのお客様にとって最適という事ではありませんが、2階にトイレがあり、現在2階に寝室があるなら今の状態を継続するという視点も必要だと思います。

 また、精神的に「介護が必要になった」という気持ちに本人がなりすぎないような工夫も必要です。毎日暮らす家が安全になることも重要ですが、元気に暮らし続けられる工夫も大切なことです。気持ちの部分は、想像以上に大きな部分です。

 今回は、ご家族から工事の立会いも依頼されました。高齢者の場合、知らない工事業者が自宅に来る事に対する不安も大きいですが、家族が仕事や育児で忙しく、全てに立ち会う事は難しい場合もあります。特に遠方の場合は、難しいでしょう。そんな場合も、女性であるおせっかい家なら安心して頼めるとご感想も頂いています。

ご依頼いただき、ありがとうございました。

お客様のご感想

全ての工事が終了して、お客様に使い心地を確認しました。

まず、びっくりされたのが「階段」

リアルな木目調のシートなので、床板を張替えたような気がするそうです。

以前の階段は、滑り止めもなく、表面はツルッとしていて、スリッパだけ先に落ちてしまったときは、どうやって下りようか、悩んでしまうくらいの怖さがあったのですが、工事をしてからは、手すりも増えて安心出来ると、感想を頂きました。

階段が明るくなったのも、とても気分が良いようです。

「2階の廊下」の手すりは、取付けしてみてから良さを実感しているそうです。

自分で、不便だという実感はあまりなかったご様子ですが、階段の上り下りのご様子を確認して、おせっかいした部分でもありますが、こんな手すり1本で快適になるとは、予測出来なかったと、おっしゃってました。

「2階のトイレ」は、カウンターがあるので、夜間のトイレでも、肘掛けの様に使えるので、安心しているようです。

もちろん、縦の手すりも自然に使っているし、トイレに入る時にもカウンターを手すり代わりに使っているようです。

2階の寝室を使っていても、トイレや階段の心配がないので安心出来るとのご感想を頂きました。

何より明るくなった階段が、とても気分が良いようです。

介護保険を使って住宅改修をしたのですが、機能性をアップしながら、お客様の気持ちの部分でも、晴れやかな気分にするという事が、毎日使う場所だからこそ重要だと思います。

ご家族からの感想

介護保険のことも、手すりの取付けなども、分からない事ばかりなので、おせっかい家に依頼して良かったです。

最初は、1階の和室に寝ることも検討しましたが、ちょっと物忘れが多くなってきているので、夜、混乱してしまうのは心配でした。

階段が明るくなり、急な廻り階段部分も両手で手すりを掴めるので、母も安心して上り下り出来ているようです。

工事期間の立会いをお願い出来たのは、助かりました。

ありがとうございました。

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