2ヶ月に一度というゆるゆるペースで、介護と育児が重なったダブルケアのことを話せるオンラインカフェを熊本のあさこさんと開催しています。
前回の開催はこちら
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ダブルケアカフェ オンラインだからこそ
2ヶ月に一度というゆるゆるペースで、介護と育児が重なったダブルケアのことを話せるオンラインカフェを熊本のあさこさんと開催しています。 前回の開催はこちら オンラインダブルケアカフェ新年初開催 今回は初 ...
今回は定期メンテナンスとしてずっと継続して通ってくれる方とのんびりおしゃべりタイム。
お互いの状況がだいぶ分かって来たからこそ、色々話せる時間は貴重ですね。
オンラインダブルケアカフェのルール
あさこさんとのオンラインダブルケアカフェでは、Twitterをやっている人が基本。
本名も出す必要はなくTwitterのアカウント名で大丈夫だけど、顔出し声出しでの参加でその場の安心感を作っています。
プライベートなことも話すからこそ、安心して話せる場所というのは重要ですからね。
そして、顔出しするからこそ録画も録音も禁止。
だからいつも私達主催者だけの写真なんです。
話したい時には話してもいいし、聞き役だけでも大丈夫。
相手の意見と合わなくても、それを受け入れなくてもいい。
そんな考え方もあるんだなとヒントにするのでもいい。
そして個人が特定されないような内容ならシェアしても大丈夫。
みんなの気づきになるかもしれないから。
オンラインでも通じ合えるのか
主催のあさこさんとはTwitterで知り合い、リアルではお会いしたことがないまま。
それでも一緒にオンラインダブルケアカフェを開催してきて、もうこの7月で2年になります。
お互いの家庭のことなどもよく話すのでとっても近い存在ですね。
ダブルケアという概念を教えてくれたあさこさん。
自分が子育て真っ盛りのころ、親に預けて遊べる友達にもやもやしたあの気持ち。
病院から運動会の最中に呼び出しがあり、なんだか悲しすぎて泣けてきた気持ち。
若いのだから介護できるでしょと相手にしてもらえなかった気持ち。
色々なことを同じ経験をしているものとして「あるあるだよね~」と気楽に話せる存在。
ダブルケアを知らない人にちょっと愚痴っぽく大変な話をしたら、まぁだいたい引かれます。
「色々大変なんだね~」と出掛けたりするのも誘われなくなったり。
実際、急にみんなでランチ行こうとなっても身動き出来ないとなってしまうから仕方ないかもしれませんね。
時には「もうちょっと親を大切にしないと」なんて言われることも。
これは、結構キツイです。
まだ子どもがいない人に育児の大変さを話しても、いまいち反応してくれないのと似てるかもしれません。
もちろん子育てしていても、その子どもの特性や親との相性や家庭環境など全部同じなんて人はいない。
介護も身体状況や周囲で手を出して貸してくれる人がいるかどうかでだいぶ違います。
親との関係性も違ってくるし、介護する側の子育て状態でも違います。
でも想像は出来ますよね。
ダブルケアじゃないと理解しにくいこともあると思います。
やっぱり、ダブルケアしている、または関心があるっていう人とは腹を割って話しやすいですね。
ダブルケアだからかわいそうって思われたいわけじゃない。
色々なサポートの情報も欲しいけれど、普通な世間話としてあるある話をしたいだけ。
話したから解決するわけでもないけれど、なんとなく浄化するような気持ちかな。
普通にダブルケアのことを話せる。
これだけで、違ってくると思ってます。
でも、だからこそご近所さんだったり生活圏が近かったら、かえって話しにくいという場合も。
いきなり自分の家庭状況を知られてしまうわけなので。
心のもやもやを吐き出したいけれど、近くの人に自分の状況が分かりすぎてしまうと、そのあとの行動がしにくくなるなんて事もあると思います。
自分の場合は、もう親は全員あちらに旅立ってしまったのでダブルケア当事者ではありません。
あの頃のしんどかった自分を助ける気持ちで、オンラインダブルケアカフェのお手伝いをしているだけなんです。
それでも、近い存在の人や知人になんでも全部話せるかどうかと聞かれるとちょっと抵抗ありますね。
今、ここに書いているのもちょっと勇気が必要だったりしますから。
オンラインだとその点は問題ない。
一緒に主催しているあさこさんは熊本の方。
スーパーでばったり会ってしまうこともない距離ですからね。
参加してくださる方も全国バラバラ。
だからこそ一歩踏み込んで話しが出来るなんてこともあるのかもしれません。
そしてTwitterでなんとなくお互いの状況を知っている仲。
ちょっと大変そうだなとか、その人が出している情報だけですが伝わってきたりもします。
この程よい距離感がいいんだと思います。
介護も育児も己書に通じる
今回のおしゃべりタイムは、だいぶリラックスしたムードでした。
全然ダブルケアに関係ないような話でも、やっぱり繋がってるんですよね。
気になったキーワードを書き留めておきます。
選べる自由
子育てしながら介護もしている。
これは自分から選んだ状況ではない人も多いですよね。
でも、どのくらい関わるのかというのは選べるというのが大事なのではという話になりました。
みんな「こうでなきゃ」という型にハマる必要はない。
親のことを出来る限り介護したい人もいるし、子育ての時間を大事にしたい人もいる。
もちろん仕事を続けていきたいという人も、自分の趣味の時間を充実させたい人もいる。
今はまだ選択の余地はないかもしれないけれど、自分が本当にやりたいと思えることを選べたらいいねっという話でした。
己書幸座でも、「ちゃんとしないと」という呪いを自分にかけているのが少しずつ自由になっていきます。
自分の気持ちを認めないと選ぶということも出来なくなってしまいます。
選ぶ前には自分の気持ちを知ることが必要です。
「〇〇しなければ」を無くした本当の自分の気持ちと向き合う。
これが結構大事な部分で、誰かと話すことで輪郭が見えてくるなんてこともありますよね。
依存は気持ちイイ
自分がいないと回らないという家庭の仕組み。
そうやって家族に依存されているのは、一見大変なようですがそうやって自分の存在意義を作っていることにもなります。
なんでもやってあげるということは、なんでも自分でできるようにさせないということでもある。
依存されるのって気持ちいいんですよね。
依存されてると自分がいないとダメなんだと存在意義を感じられるようになりますから。
そうやって依存させておいて「自分ばっかりやってる」と愚痴ばかりになりがち。
ダブルケアじゃなくてもあるあるな話だねーと話題に。
家族に依存されることがないように、住まいのおせっかい家として活動し始めた頃「おに軍曹のお茶会」を開催していました。
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大爆笑の「おに軍曹のお茶会」初開催
家事も育児もぜ〜んぶママがやるなんて、絶対無理‼️家族を家事に参加させるコツを、おに軍曹が伝授します。 日頃の悩みなどをみんなで話して、心を軽くしてみませんか。 という事で ...
家族にも家事をさせるおに軍曹というキャラでお片付けも含めた講座を開催していたのです。
「あれどこにあるの?」と聞かれて家族のためにモノを出したりするということは母親が家庭にいなかったら、全然まわっていかないということです。
家事をどんどん家族にやってもらうにはコツもいりますからね。
意外と好評な講座で、先日ばったりお会いした参加者さんにも「あの時、聞いておいてよかった」と言ってもらえました。
己書でも師範になって独り立ちするようになったら、自分で色々できるようになるのが大事です。
なんでも聞いてそのままじゃなくて、どの筆ペンを使ったらこの表現が出来るのか考えるのが大事。
全部面倒みてあげて依存させるのは気持ちイイんです。
でも、それじゃあお互いの成長にならない。
子ども達(生徒さん達)が自立していけるようにサポートしていくのが、親であるおせっかい家の仕事なんだなと改めて理解しました。
次回のオンラインダブルケアカフェ
2か月に1回の開催なので、次回は7月開催予定です。
お子さんの夏休み前にゆるりと参加してみませんか。
気になる方は、Twitterをフォローしておいてください。