今までのお住まいを引っ越しして、新築する計画段階からご相談頂きました。
プラン選定
最初は、建築家の方からの何点か間取りの提案があった中での、プラン選定のご相談です。
暮らしの中で、どのシーンを重要視したいのか、現在から将来までプラン図面の上で生活を想像してみます。
設計の先生に、プランを何パターンか作成してもらっても、どれにするのか決定するのは、悩みますよね。
お客様のご要望を一緒に整理しながら、プランを比較して検討しました。
設計打合せへの参加
プランが決まってから、詳細設計の時は、打合せにも参加させて頂きました。
お客様のご要望を整理したり、建築的に問題がないのか確認したり、女性目線での提案もいくつかしてみました。
その中でも、家事コーナーの場所の変更を採用して頂く事が出来ました。
当初は、キッチン横の廊下部分の、クローゼット収納の中に、洗濯機置き場を設置する予定でした。
そこは、洗濯しようとすると、クローゼットを全開にしないといけないので、見られたくないような物もリビングから丸見え状態でした。
そこで、キッチンと勝手口の間の、情報ステーションとなった主婦コーナーの場所に、移動する事を提案。
キッチンの脇のスペースを15ｃｍほど狭くして、主婦コーナーの大きさを、洗濯機の置けるスペースとサイド収納を確保。
主婦コーナーの収納スペースが減りましたが、キッチンとの間に引き戸もつけて、隠せるようにしました。
一畳ほどのスペースですが、部屋干しできるようにパイプも設置。
パイプに洗濯物を干して、引き戸を閉めて除湿器をかけると、部屋干し対策も万全です。
洗濯機の場所を変更して、勝手口のすぐ外がバルコニーになりました。
忙しい朝でも、洗濯導線が最短になり、お仕事をしている奥様に好評です。
同じ女性同士だからこそ、日々の細かい家事の内容や、必要な機能など共有できる事があります。
雨の日の洗濯物に困る事や、部活から帰った子供のユニフォームはすぐに洗って干したいなど、なかなか家事経験のない方には、理解されづらいかもしれません。
たくさんの収納が要望として、お客様から相談されていたら、洗濯機の置き場を移動しようという発想にはなれないですよね。
お客様自身も、どこまでが変更出来る部分か分かりづらいので、諦めてしまう場合も多いかもしれません。
工事チェックの立ち会い
工事中の現場での、電気工事のチェックはご主人様に同行を依頼されました。
立体的になった工事中の家を見る事によって、図面上では気づかなかった部分の修正や確認などがあります。
ご相談の結果、廊下のダウンライトを１カ所追加しました。
作り付け収納の前に照明がないので、扉を開けた時に中が確認しづらそうだった為です。
あとからの使い勝手が悪くなりそうな場合は、多少の追加料金を払ってでも、変更した方がいい場合もあります。
追加をお願い出来て良かったと、ご主人様にも満足頂けました。
まとめ
今回のような、注文住宅の新築工事の場合でも、女性目線で提案出来ることがあります。
プラン選定、設計打ち合せの参加、家事コーナーのご提案、工事チェックまで、やらせて頂きました。
女性同士、生活者だからこその視点と、設計・施工・工事費などの建築全般の知識と経験を生かして、全体工事に支障のない範囲で、家事動線が最短となる洗濯機置き場の提案が出来ました。
お客様が、要望として言葉に出来る前の不安部分も、一緒に解決していく事が可能です。
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