洗面所の収納のご相談です。
朝の洗面所の使用が集中するので、収納を増やすか、鏡を設置するかの相談を受けました。
整理収納アドバイザーの資格を取得して、初めての収納相談です。
空いている壁スペースにオープン棚を設置するのか、収納付の鏡を設置する方がいいかという相談でした。
収納用品を購入する前に、何が問題なのかを一緒に考えます。
現状確認
広いカウンターに洗面用品がたくさん置いてある状況です。
用途ごとに、ケースに入れてあるのですが、カウンターの奥にモノが集中しているため、二人以上で使用するときには、動線が交錯する状況です。
タオル掛けは、掃除用品の置き場となっています。
洗面所で使うモノと、他の用途で使うモノが混在しているのが、使いにくい原因でしょうか。
モノの整理はしたばかりとの事でしたが、整理収納の意味をご説明して、一度全部出してみる事にしました。
整理収納をする上で重要なことは、「今、使っているのか」という視点です。
収納スペースもたっぷりあるので、使っていないモノを置くスペースもあります。
ストック用品の数が把握出来ていないと、必要以上に持っている可能性もあります。
今、洗面所で使っているのかという視点で、全部出したモノを仕分けていきます。
整理収納の作業
まずは、すべてのモノを収納から出します。
「使っていますか?」という質問をしながら、どんどん出して行きます。
ストック用品も、誰が使うか、または用途別に分けていきます。
自分で片付けをする場合、頭で「使うかなぁ」と考えるだけになります。
一緒に片付ける人がいる場合、まず「使っていますか?」と質問される言葉を耳で聞きます。(1回目)
それから、ご自分で「使っています」と口に出します。(2回目)
そして、自分の答えた言葉を耳で聞きます。(3回目)
その後、「これは使うんですね」と確認された言葉を、耳で聞きます。(4回目)
それに「はい。」と答えて口に出します(5回目)
また、その言葉を耳で聞きます(6回目)
この作業が、自分の考えを明確にしていってくれるのです。
一人で片付けている時には、頭で考えるだけなので、だんだん判断基準が分からなくなっていきます。
そして、家族ではない人に、用途や使用回数など説明しているうちに、いる、いらないの判断スピードも上がっていきます。
洗面所は整理したばかりとの事でしたが、不要だと判断できるものが45リットルのゴミ袋に2つにもなりました。
また、洗面所に置かなくてもいいモノも、結構ありました。
例えば、お子さんが小さい頃にお気に入りだったプール用のタオル。
今は、使っていないモノですね。
でも、処分する必要はありません。思い出として記念にとっておくのは、問題無いのです。
ただ、洗面所のタオル置き場に置く必要はないですね。
スペースが空いた分、他のストック用品を収納するスペースが出来ました。
"洗面所で使うモノは、洗面所に置く"
"洗面所で使わないモノは、別の場所に置く"
これだけで、収納の内容も分かりやすくなります。
逆に、洗面所に収納したいけれど、置けなかったモノの収納場所も確保することができました。
整理収納の結果
洗面所の収納のご相談でしたが、最終的には、洗面所内にあるご家族の下着類の収納コーナーや、洗濯機横の収納、脱衣スペースの棚など洗面所すべての見直しとなりました。
同じ用途のモノは、タオルのストックや、掃除用品のストックなど、グループごとに分けて、収納した場所が分かりやすいように整理します。
グルーブごとに分けたモノは、使いやすい場所に頻度の高いモノを収納していきます。
可動棚の位置も調整して、取り出しやすい高さに変更しました。
使用頻度の低いストック用品は、折戸の裏の取り出しにくい位置に。
用途ごとに、収納場所を変更して見た目以上に使いやすい空間となりました。
肝心の洗面台は、カウンターの上に出ているモノも、よく使うモノに厳選すると、スッキリ。
歯ブラシ用品は、カウンターの右側にまとめて、複数での使用でも動線が交錯しないようにしました。
当初は、棚の設置を考えていましたが、カウンターの上にモノを置ける方が簡単で、戻しやすいと判断。
ご家族が、簡単に戻せるように、カウンターの上によく使うモノをまとめました。
結果的には、整理収納をしただけで、収納棚の設置の必要がなくなりました。
当日のタイムスケジュール
9:00 | 整理収納開始 |
9:00~9:30 | ご希望の聞き取り、現状確認、整理の方向決定 |
9:30~12:00 | 洗面台の中身をすべて出して仕分け、収納 |
13:00~14:30 | 洗面所の他の収納も仕分け、棚位置変更、収納 |
14:30~15:00 | 不要品のまとめ、最終チェック |
初めての収納相談でしたが、モノを整理することで、新たに収納用品や家具などを購入する必要がなくなりました。
ひとりで片付けしていたら、判断に迷ったり、途中で諦めてもう一度しまってしまう場合もあるかもしれませんね。
お客様の生活リズムや習慣について、質問しながら深く理解出来ないと、見えていない不満要素を解決するのは、難しいのだと感じます。
言葉にはならないけれど、なんとなく困っている事を解決するチカラが、整理収納にはありますね。
不要なモノを処分したり、洗面所で使用しないモノを移動したりすることで、収納スペースが増えました。
モノの出し入れもしやすくなり、奥様だけでなく、ご家族にも喜んで頂けて、とても嬉しく思います。
ご家庭の収納の中を全部見せるということに、抵抗があったとは思いますが、勇気を出してご相談頂いた事、嬉しく思います。
この後、リビングの隣にある部屋の収納や用途を変える、本格的な収納相談や、階段下の食品庫の整理などもご依頼頂きました。
玄関収納も、片付け予定で、まだまだ、継続中です。
ご依頼頂き、ありがとうございます。
お客様のご感想
毎日使う洗面所ですが、朝は家族の使用時間帯が重なる事が多く、乱雑になってストレスになっていました。
片付けの本などを何冊か買ったり、ブログを読んだりして自分なりに調べてみたのですが、なかな解決策が分からず困っていたところ、知り合いの方が、整理収納アドバイザー2級の資格を取ったと聞き、相談してみました。
洗面所に収納してあるモノは、自分で最近片付けをしていたので、鏡を追加でつけるか、収納棚がどんなモノがいいのかという相談をするつもりでしたが、まずは、全体量の把握と、使っていないモノがないか収納の中を整理することになりました。
一緒に片付けると、「これは洗面所で使っているの?」と質問されると、「もう、使っていないかも。」と答えるようなモノもたくさんありました。聞いてもらえると、改めて自分でも考えることが出来て、頭の中がスッキリ整理できました。
買い置きしていたモノも、ケースなどを外すと容積が減るので、収納しやすくなります。全部出すと、雑巾用にと取っておいたタオルが使い切れない程あって、半分以上は処分しました。たくさん不要品が出たりしても、怒られたりすることがなかったので少しほっとしました。
片付け方法も、家族の収納のクセなどを理解して下さり、無理の無い範囲で提案して頂けたのが、良かったです。カウンターにあるモノを全部収納して、スッキリさせる事は簡単ですが、それだと結局出しっぱなしになり、私の負担が増えると考慮してもらえたので、自分のイライラも減りました。
当初は予定していなかった、洗面所にあるクローゼットも一緒に片付けをしてもらいました。棚板の間隔が狭くて、洗剤のストックなどが立てた状態で入れられなかったのですが、一番下の棚板が強度的に外して大丈夫との事だったので、外してもらうとスペースが広がり、洗剤も立てて入るようになりました。自分では、気がつかない無駄な空間があったようです。新築当時に、クローゼットの可動棚の一番下に棚板があったので、移動できるという発想はありませんでした。建築の知識があり、女性だからこその観点だと思います。
成長してきた家族の身長に合わせて、棚板の位置も調整してもらい、だいぶ使いやすくなりました。同じクローゼットなのに、不要品を処分したり、棚板の位置を調整しただけで、これだけ変わるのだなと実感しました。
自分だけで片付けをするより、おせっかい家さんに一緒に片付けをしてもらう方が、断然早いし、家族も使いやすいように工夫してくれるので、他の部屋も相談中です。自分では思いつかないような発想や、客観的な視点があるのは、片付けた状態を維持するにも重要だと思います。
おせっかい家さんに依頼して良かったです。
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