今年も東京工芸大学で小沢先生の地域フィールドワークの授業の一環で講座をさせていただきました。
しかも2講座連続で。
過去の開催記録はこちら
2020年 6月 初の大学オンライン講座
2021年 6月 おせっかいを商売に
2021年 7月 専門外だけど初挑戦
2022年 4月 3年目の東京工芸大学での講座
なぜ東京工芸大学で講座?
小沢先生との出逢いは2019年12月。
厚木100人会議でした。
厚木近辺で活躍している人が毎回5人ずつ登壇して、自分の想いを話す会になぜか綾瀬市から参加。
その時に、東京工芸大学の地域フィールドワークを担当されている小沢先生と出逢ったのです。
前半講座 創業までの人生山あり谷あり
今年は、前半と後半に分かれての開催。
最初から2回講座の予定は初めてでしたが、己書をワークとして取り入れつつの講座にしました。
前半はとにかく失敗話満載。
創業を目指すまでの人生山あり谷ありは、小沢先生から欠かすことの出来ないポイントと言われてるのでしっかり入れましたよ。
彼氏が出来て有頂天になった話から、クリスマスに振られた話なども。
挫折や失敗が多すぎて、だいぶ端折ったんですけどね。
創業してからも、色々活動はするけれどコロナ禍に突入して手探り状態。
住まいのおせっかいがしたくても、なかなか思うようにいかないのを包み隠さず話してみました。
己書は「ありがとう」のミニ体験
コロナ禍に師範になった己書。
己書って何か説明をサクッとして、まずは体験してみることに。
ぐるぐる練習から、それぞれのぐるぐるの講評タイム。
この段階で学生さんそれぞれの個性がとっても出て楽しい時間となりました。
ぐるぐるを大きく一つ描いて終わりの学生さんから、きっちり描きこむ人まで色々。
みんな違ってみんないい
まだ新年度始まったばかりで、打ち解けてない雰囲気の学生さんですが空気が緩みましたね。
円相は時間がないかなと思いましたが、出来そうな感じでしたので挑戦してもらいました。
全員、ハガキサイズにもしっかり描けて名前も入れて完成。
ぐるぐるの時とはまた違った個性がでていて、お題通りに真面目に取り組む姿勢が印象的でした。
後半講座 己書道場開きから夢を叶えるまで
己書を前回体験してもらったので己書の魅力をしっかり伝えましたよ。
褒められたり認められたりすることで、ありのままの自分を認められるようになる。
ヒーリング効果も実感しているからこそ、そういうおせっかいも大事だなと思ってもらえたかな。
なんせテーマは「おせっかいを商売に」ですから。
コロナ禍の飲食店さんを応援すること
外出しなくなった方の交流の場を提供すること
指先を使うことで右脳を活性化して認知症予防になること
何より笑うことで気持ちが前向きになること
介護と子育てが重なるダブルケアをしてきたからこそ、そういうことが大事だと思ってるんです。
住まいのおせっかいよりも広くおせっかいが出来る己書というツールにハマってますね。
そして、この1年間での変化と言えば、バルセロナde己書
己書道場を始めた時から夢として語っていたのですが、すんなり夢が叶ってしまったんですよね。
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バルセロナ de 己書 Vol.2 ~バルセロナオンライン幸座~
2022/8/11 zoom, おせっかい家己書道場, スペイン, バルセロナ, バルセロナ de 己書
ずっと大好きなバルセロナ。 30年前に初めての海外旅行で訪れた場所。 いつかバルセロナに住んでみたいと思いながら、己書を始めてからは「バルセロナで己書」が夢になったのです。 師範になってすぐ、2020 ...
夢の叶え方や、学生時代に大切にしたいことを己書のあとに熱く語って終了となりました。
己書は自分の好きな言葉を描いてみる
学生さんから好きな言葉をリクエストもらって、その場でお題にして描いていくという初の試み。
講義が始まる前に決まっていたのは2人だけだったので、本当に即興です。
リクエストもらった方のエネルギーを感じて描くと、その人の気持ちがのるのでなかなか面白いお題が出来ました。
それを、また描いていくうちに自分のモノにしていく。
とても面白い時間となりましたね。
「工芸」を選んでくれた大学愛のある学生さん。
職人的なさらっとした感じで仕上げていましたね。
「経験」を選んでくれた学生さんは、やる気満々。
あれもこれもやってみたいというパワーが溢れていました。
「全力オタク」と描いてくれた学生さん。
お題はちょっと気合が入った感じになってしまいましたが、作品はふんわり柔らかい。
その中に芯を感じる作品です。
「元氣」と描いたのは小沢先生。
チャリーンワードの難しいを口にしてお説教受けながらの己書。
うまく描こうとしなくなったら、のびのびとした作品が完成しました。
「演技」と描いた学生さんは今挑戦中とのこと。
練習はなぜか気持ちが離れてしまうのがありありと出ていましたね。
己が出てしまうのを感じながら、清書は個性たっぷりに仕上げてくれました。
「俺流オレ派」と描いた学生さんは前回からちゃんとリクエストしてくれました。
お題も気に入ってくれたのですが、試行錯誤し過ぎて分からなくなり。
素直に描いたら自分らしい素敵な作品になりましたね。
「バスケ魂」とリクエストくれた学生さんには、バスケットボールっぽい円相にしてみました。
魂がめちゃくちゃエネルギーがあって、自分の中の熱い気持ちが表現されてますね。
「神は死んだ」とリクエストくれた学生さんは、言葉選びも真剣にしっかり考えていました。
お題とは全く違う配置を自分で考えて完成してくれましたよ。
赤い円相がぴったりですね。
「勇気」を選んでくれた学生さんは、最初なんだかお題まで小さくなりました。
練習しているうちに、力がどんどん湧いてくるような感じで素晴らしい作品になりました。
こういう変化も興味深いですね。
「艱難汝を玉にす」という言葉を選択した学生さん。
全く知らない言葉と漢字だったのでお題にするのも一苦労。
最後まで集中して作品を仕上げてました。
毎年の講座に感謝
毎年、ご依頼いただくことに本当に感謝の気持ちです。
学生さんに自分の人生やら仕事を語っていいのだろうかと思っていましたが、4年目ともなると毎年楽しみでもあります。
そして今の自分の棚卸が出来る機会にもなっているので、それもありがたいですね。
1年を振り返って前回とはまた違うポイントを伝えたくなるものです。
講座の準備をすることで、自分の1年間を冷静に俯瞰してみることが出来るのです。
無謀な挑戦もここに繋がっていたんだなと気づきがあったり、自分の成長も感じられます。
学生さんたちが、たくさん色々な経験をしてあの時の出逢いってこんな風に繋がるんだという充実した人生になることを心から願います。
無駄だと思ったことも失敗も人生の中では必要なことだと実感しているので。
おせっかいたっぷりの講座となりましたが、このような機会をいただき心から感謝しています。
自分が学生だったら、こんな風に地域の大人の話を聞く斜めの関係って貴重なことだと思いますから。
ずっと先の将来に、あの時のおせっかいなおばさんが言ってたことってこれだなと思えたら本当に嬉しいです。