2020年2月18日、綾瀬市役所にて「綾瀬市女性活躍推進セミナー」を開催しました。
当日は、夜7時からの寒くなってきた時間帯から、定員30名を超えて35名の綾瀬市内の経営者や管理職の方、市民の方が参加してくれました。
本当にありがとうございました。
「誰もが働きやすい職場づくり」というテーマで、~ものづくりの現場におせっかい家が切り込む~というサブタイトルがついた講座です。
男社会の建築業界で働いてきた視点で、女性が活躍するのに必要なポイントをお話させていただきました。
自分自身が建築業界で働いてきて居心地の悪かった話を包み隠さずすることにより、女性がどんな気持ちで働いているのか少しでも考えるきっかけになって欲しいと思い準備してきました。
今回のセミナーは、「ダイバーシティ経営促進報奨金」という綾瀬市内の企業が女性や障がい者のための環境整備の増改築に対する補助金を周知するのも目的です。
環境整備とは、具体的に女性トイレや、更衣室、シャワールームなどの設置となるので、今まで女性がいなかった場所に、女性が働けるような環境を整備するという事です。
男性と同じトイレを使用するのでは、とてもじゃないけれど働く気持ちにもなれません。
それに加えて、女性が働くようになるのだから「男性トイレの掃除」もしてもらおうという考えでは、なかなか女性の定着は難しいと思います。
そんな、誰も経営者に指摘しないような内容をグサッと話してきました。
もちろん、トイレの設置場所の注意点や、補助金の申込みにかんする注意事項など、より具体的な話もしてきました。
後半は、2019年12月に厚生労働大臣より「えるぼし」最高位の認定を受けた
株式会社栄和産業の代表取締役 伊藤正貴氏の実例を交えた講座です。
実際に女性の雇用だけでなく、障がい者、高齢者、外国人の雇用にも積極的な伊藤社長の講座は、なるほどと思うポイントが盛りだくさん。
「チャレンジさせて良いところは伸ばす」という言葉が印象的でした。
社員教育だけでなく、子育てにも同じ事が言えますよね。
「えるぼし」認定の企業は、やはりマインドが違うと実感しました。
アンケートの結果
75%の方が、全体として「すごく良い」「良い」と答えていただけたようでホッとしています。
お誘いした綾瀬市内の企業の管理職の方は、セミナーの翌日から男性トイレの掃除を率先してやってみたと報告もしてくれました。女性の気持ちを代弁した内容だし、言われてみるまで気がつかなかったようです。
女性に男性トイレの掃除をさせないだけで、女性が活躍出来るとは思いませんが、まず最初の一歩として、重要なポイントだと思います。
今回のセミナーは、実は創業前からお話しがありました。
綾瀬市の「創業補助金」の審査でのプレゼンを見た市役所の担当者が、隣の課の工業振興企業誘致課に推薦してくれたのが始まりなんです。
「女性」と「建築」という視点からのセミナー開催を希望していたので、ちょうどおせっかい家がピッタリという事で、依頼していただきました。
ご縁を頂き感謝です。
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